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鮎市場に出荷される天然の鮎やうなぎ、川エビや、川の状況や日々のできごとをお伝えしていきます。

四万十川西部漁業協同組合 鮎市場 市場長 平野 三智
2026.08.13

【四万十川】8月は川漁オールスター集結!

夏真っ盛りは、漁真っ盛り!

8月の四万十川はツガニ漁が解禁され、川エビ漁、ウナギ漁、アユ漁と、すべての漁師たちが活動する時期です。

9月に入ると川エビ漁は禁漁期に入ります。そのため、リアルタイムで、川漁オールスターに会えるのは、まさにこの8月のみだからです。

川エビ、ウナギ、ツガニの漁は仕掛けで獲ることが多いため、夏の四万十川には仕掛けの目印となる、浮きが至る所で見られます。

しかし、発泡スチロールの浮きが多いため、事情を知らない人はよく「ゴミ」と間違えてしまいます。

川に浮かぶ発泡スチロールは「ゴミ」じゃない!?

⚠️ 川遊びでの大切な注意点 もしゴミだと思って拾い上げようとすると、仕掛けが動いて向きが変わったり、仕掛けごと持ち上げられて漁場を荒らしてしまうことになります。そのため、漁師たちはそれをとても嫌がります。

「仕掛けの浮き」と「ゴミ」の見分け方

実は、見分け方はとても簡単です。

 ・ゴミ: そのまま流されていく
 ・仕掛けの浮き: 水流の抵抗を受けても耐えながら、そこにとどまっている

なので、夏の四万十川で遊ぶ時、ふと発泡スチロールを見つけても、水流に耐えながら同じ場所にとどまっているとしたら……それは「浮き」です。

漁師さんと出会ったら、優しく声をかけてみて!

浮きだと分かってしまったら、「仕掛けを見てみたい!」と思ってしまう気持ちは分かります。けれども、そこはグッと堪えてください。漁師は怒ると怖いです(笑)。

でも、もし近くに漁師さんがいたら、ぜひ一声かけてみて。そうすれば、きっと喜んで見せてくれると思いますよ。

朝に晩に四万十川に入り、漁を楽しむ漁師たちに、悪い人はおりませぬ。

西土佐鮎市場 平野三智

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西土佐鮎市場

2026.07.16

鮎の味

四万十川では、5月15日に釣り鮎漁が解禁し、7月1日に網鮎漁が解禁して、どちらも10月15日まで漁が出来ます。

四万十市の中村地域では、12月1日から1月15日まで落鮎漁が解禁して冬の鮎を楽しみますが、西土佐地域はその頃、鮎はほとんど下ってしまっていなくなるので、落鮎を食べる文化がほぼありません。

鮎漁が解禁してすぐの初夏の鮎は「若鮎」と呼ばれるだけあって、青春の青色をしています。

脂はまだ乗ってませんが、コケの香りはさっぱりとあってフレッシュ!骨も皮も身も柔らかいので丸々天ぷらにしたり、生のまま酢で締めて酢の物で食べる「せごし」という郷土料理は絶品です。

夏本番の頃の鮎は、毎日コケをいっぱい食べてぐんぐん育ってまさに働き盛り。特に荒瀬で縄張り争いをして釣られてくる釣り鮎は、背中の筋肉モリモリで、アゴもイカつい。そんだけ食ってりゃコケの香りも強くなるでしょってなくらい味が濃くなって脂も乗って、四万十川の味がするすっかり大人の鮎です。

秋の鮎は、お腹がオレンジ色になってくるので、「おっと、いよいよ君も色気付いてきたか」と言いたくなります。

繁殖期・産卵期に向けて婚姻色になるのです。鮎が一番体に栄養を溜めてる頃で、塩焼きで食べたら最高よ♪

9月の終わり頃には早い子はお腹に卵や白子を持ち始めて、特にメスはお腹がプリンプリンして、見るからに「うまそ〜っ」です。

冬の落鮎は、「サビ鮎」と呼ばれるくらいに黒くなります。ここいら辺の言葉で言うと「しびた鮎」。一生懸命生き抜いて、すいも甘いも侘び寂びも知り尽くした熟熟の鮎。脂はすっかり抜けて身も柔らかくなりますが、香りはしっかり鮎。

中村地域の郷土料理「鮎の塩煮」は、この落鮎で作るから美味しい。夏の脂の乗った鮎でやっても美味しくないのです。

甘露煮や干し鮎も、余分な脂が抜けた冬の鮎が最適だと思ってます。

天然の鮎は、季節が変わり成長と共にそれぞれの持ち味があって、年齢と共に成長していく私たちと変わりゃしません。

そうね、私もそのうち「しびた」と言われる日が、来ます。

鮎市場 平野三智

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西土佐鮎市場

2026.06.11

川エビ

四万十川の川エビの漁期は4月〜8月。コロバシという仕掛けで獲るのが主流。餌は米ヌカを練ったものを入れます。

4月はまだ水温が低くて仕掛けてもなかなかエビは入らず、8月は盆を過ぎた頃からめっきりいなくなるので、例年川エビ漁のピークは6月、7月の2ヶ月。

鮎、ウナギ、ツガニは遊漁券を持ってないと獲ることが出来ませんが、川エビは券がなくても大丈夫。「エビたま」というエビを獲るための網を使うと、餌もいらず、子どもも大人も川エビ獲りに夢中になれます。水中眼鏡か箱メガネは必須!ゲットした時が嬉し過ぎてやめられなくなります。

メスの卵を持った子はなるべく逃してやって欲しいですが、せっかくゲットした川エビは、是非食べてみて欲しい。とっても美味しいから♪

川エビの食べ方の一番のオススメは何といっても唐揚げ。居酒屋のメニューでもよく見られます。お家でも、

素揚げして塩を振るだけで、川エビならではの香ばしさがたまらない一品に。ハサミが大きいやつは、ノドに刺さりそうになるのでお気をつけ下さい。よく噛んで!小さいエビの方が食べやすい。

大きいエビは塩茹でしても身がプリプリで美味しいし、BBQなどで炭火で焼いて塩ふって食べのも良しですが、皮を剥くのがめんどくさい、という人はやっぱり揚げた方がいいでしょう。

私が縁あって西土佐にこさせてもらったのは、26歳の春。かれこれ30年ほど昔。。。マジか。。。

中村が出身なので川エビは唐揚げで食べたことはありましたが、西土佐に来て初めて食べた、「川エビ出汁のそうめん」と「エビきゅうり」の美味しさに驚いた思い出があります。本当にびっくりするほど美味くて、地域の方に作り方を教えてもらいました。そうめんはもちろんのこと、エビきゅうりも、川エビの出汁がトロッとしたキュウリに染み込んで冷やして美味しいので、どちらも夏の一品に最高!

あ〜〜食べたくなってきたぁ〜

川エビを自分で獲るのはなかなか難しい!という方は、鮎市場で販売しております。

人気商品の上、貴重な川エビなので無い場合もありますが、まずはお問合せくださいね。

鮎市場 平野三智

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西土佐鮎市場

2026.04.25

ウナギ①

四万十川のウナギの漁期は4月〜9月。4月はまだ川の水も冷たく、足を入れるだけでも震えます。

だけど、ウナギ漁師たちは震えながらも川に入り、夕方仕掛けをつけては早朝それを揚げに行く。「好きやねぇ〜」と周りに言われながら。

そんなに頑張っても、まだ水が冷たい時期はほとんどウナギはとれないのだけれど、それでも行かずにはいられない。解禁を楽しみに待ってやっと漁が出来ることが楽しいのです。好きやねぇ〜です、本当に。

西土佐地域では、8月に入る頃までははえ縄漁という漁法が主流。夏本番が近づくと、コロバシ漁でとる人も増えてきます。

はえ縄漁は、ウナギが好きなハヤンボ(ウグイやオイカワやカワムツなど)や川エビを餌に使うのが理想なのですが、どちらもなかなかとれない魚種になっています。数年前までは、子どもでもいっくらでも釣れてたハヤンボが、とるのに苦労する魚になってしまいました。何でやろ?何かにバクバク食べられてるのかな。。。なので、はえ縄の餌はミミズがほとんど。ミミズを食べると知ってウナギが食べられなくなった人もいます。。。お気の毒に。

しかし、そのミミズも今やとるのに一苦労!ウナギ漁師から「鮎市場でミミズ飼育して売ってくれ」と頼まれたこともあるくらいです。丁重にお断りしました。

全国の市場に出回るウナギの中で、天然ウナギが扱われるのはわずか1%未満。99%以上は養殖ウナギ。そんな貴重な天然ウナギがこの四万十川に活きていて、餌に苦労しながらも漁をする人が生きている。それを身近で見られる場所に、私はいるのでした。

つづく

鮎市場 平野三智


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西土佐鮎市場

2026.03.10

薪風呂

西土佐地域では、お風呂を薪で沸かす家が結構あります。私の住宅のお隣も、そのまたお隣も薪風呂。

私の職場の同僚は4人いますが、ちーちゃんも、わかさんも薪風呂、あゆみちゃんも実家の薪風呂に毎日入りに行ってます。

4人中3人が薪風呂生活。古い人間が多いから、とも言えず。

みんなが声を揃えて「面倒くさくても、やっぱり薪風呂じゃないといかん!」と言います。体の芯までぬくもって気持ちが良いし、寝つきもよく元気の源になっているようです。ちーちゃんは、山師のおんちゃんや製材所の知り合いに「風呂の焚き付けにいらんか〜?」と言われると、「ちょーだーいっ」と嬉しそうです。焚き付けになる材木に、目がないの。

薪風呂も薪ストーブもそうですが、自然のエネルギーを当たり前のように取り込む暮らしが根付いている、そんな西土佐がいいな〜と思います。

休みの日に薪割りをするおんちゃんの姿も、夕暮れ時に風呂を沸かしてるおばちゃんの姿も、とてものどか。

ちなみに私は、年中シャワー派。。。

鮎市場 平野三智