ウナギ①

四万十川のウナギの漁期は4月〜9月。4月はまだ川の水も冷たく、足を入れるだけでも震えます。
だけど、ウナギ漁師たちは震えながらも川に入り、夕方仕掛けをつけては早朝それを揚げに行く。「好きやねぇ〜」と周りに言われながら。
そんなに頑張っても、まだ水が冷たい時期はほとんどウナギはとれないのだけれど、それでも行かずにはいられない。解禁を楽しみに待ってやっと漁が出来ることが楽しいのです。好きやねぇ〜です、本当に。
西土佐地域では、8月に入る頃までははえ縄漁という漁法が主流。夏本番が近づくと、コロバシ漁でとる人も増えてきます。
はえ縄漁は、ウナギが好きなハヤンボ(ウグイやオイカワやカワムツなど)や川エビを餌に使うのが理想なのですが、どちらもなかなかとれない魚種になっています。数年前までは、子どもでもいっくらでも釣れてたハヤンボが、とるのに苦労する魚になってしまいました。何でやろ?何かにバクバク食べられてるのかな。。。なので、はえ縄の餌はミミズがほとんど。ミミズを食べると知ってウナギが食べられなくなった人もいます。。。お気の毒に。
しかし、そのミミズも今やとるのに一苦労!ウナギ漁師から「鮎市場でミミズ飼育して売ってくれ」と頼まれたこともあるくらいです。丁重にお断りしました。

全国の市場に出回るウナギの中で、天然ウナギが扱われるのはわずか1%未満。99%以上は養殖ウナギ。そんな貴重な天然ウナギがこの四万十川に活きていて、餌に苦労しながらも漁をする人が生きている。それを身近で見られる場所に、私はいるのでした。
つづく
鮎市場 平野三智


