目黒川花街道「薮ヶ市夢ユリの道」

人・花・植物・自然を愛する四万十市役所集落支援員の須山美樹です。

四万十川の支流、目黒川沿いを走る県道8号線。

目黒川流域魅力化マップを片手に行ってみよう!

地域おこし協力隊がつくった「目黒川流域魅力マップ」は、西土佐総合支所と道の駅よって西土佐で入手できます。

イラストは西土佐在住のデザイナーによるもの。

ちなみ、前回お届けした”藤の瀬バラ園”の皆さんのポロシャツの背中には、

このマップの「バラ」がプリントされています。

地域おこし協力隊が企画したマップです。イラストは西土佐在住のデザイナー作です。


みなさんは、高知県四万十市西土佐に”目黒川”があるって、ご存知ですか?

東京の目黒川は、桜並木が有名な素敵な街を流れ東京湾に流れていきます。

今回の舞台となる四万十川支流目黒川は、

宇和島市鬼ケ城山系を源流に、四万十川へ流れる約30㎞の河川です。

住民株式会社大宮産業や、花で地域を彩る活動も活発な目黒川です。

大宮の藤の瀬バラ園のバラが終わると

まもなく、下流の沿道にユリが咲き始めます。

険しい県道8号線 薮ヶ市夢ユリの道とは

「藪ケ市夢ユリの道」


四万十市西土佐藪ケ市の住民が

約2kmにわたり育てているユリの道が
ドライバーを楽しませます。


県道西土佐松野線は道幅が狭く、

車が擦れ違えないような区間も多い険しい道です。

「薮ヶ市里づくり委員会」がつくる道


地元住民でつくる「藪ケ市里づくり委員会」は、


「狭い道にドライバーがイライラしないよう、

きれいな花で楽しんでもらおう」と


スカシユリやカサブランカなど、

数種類のユリの球根を植え草刈りをするなどして、

鹿やイノシシから球根を守りながら、

毎年この花道を大切にしています。

「道が狭いと嘆くより・・・」

「道が狭いと嘆くより楽しもう」

と30年近く前に立ち上がったのが、

薮ヶ市の松浦栄さんでした。


カラフルなユリが種類をまたぎながら次々と咲く姿は、

まさに圧巻で、

目黒川の「花で地域づくり」の先駆けでした。

高知名物「いごっそう」とは

松浦さんは、生粋のいごっそう。


なんでも豪快、1番が大好きで、

移住者を次々と受け入れ、


「来るものこばまず、去る者追わず」を地でいく人でした。

西土佐の移住者受け入れの先駆者

我が家が

神戸から西土佐(旧西土佐村)に移住する

きっかけをくれたのも松浦さんで、

目の前の目黒川をフィールドに
火振りのアユ漁、ウナギ漁のしかけ、冬の鯉こくの食べ方と、

川遊びの醍醐味をひとつひとつ教えてくれました。

2002年、

我が家に長男が生まれたときには

大きなこいのぼりをプレゼントしてくれたり、


野球好きな方ゆえに、

仲間たちと立ち上げた

歴史ある「四万十杯」

という幡多の中学生の野球大会を

西土佐中学校グラウンドで

毎年開催したり(現在、休止)

土用の日には県・市議員、行政、JA、地域の方と大勢を招待し鰻を食する大おきゃくを催したり、


武勇伝は多すぎてまとめきれません。

薮ヶ市のユリが咲くころに必ず話題になる人

享年75。

ご自宅での葬儀の日、

ユリの咲き誇る中、みんなに見送られました。

きれいな花には、

それを守り続ける人の歴史があります。

夢ゆりの道ドライブ おすすめは「いわき食堂」で腹ごしらえ


県道8号の高知県側の入口にある

いわき食堂で腹ごしらえをして、

険道(県道)8号線ドライブへ。


道は愛媛県松野町の滑床渓谷までつながっています。

目黒川沿いの藪ケ市のユリを、ぜひ見に来てください。

須山 美樹(集落支援員/黒尊川流域)